2009年10月5日月曜日

ちょっと珍しい♢*◇

先日、牧野ゼミ(3回生対象)◆木版石膏刷り◆レクチャーが行われました。
石膏刷りは昔からある技法なのですがそんなに一般的に知れ渡っていないかもしれませんね。
凹版をプレス機や紙を使わない版画
立体作品としても見せられ、繊細な世界が引き立ち、紙とは違う重量感のあるちょっと不思議な魅力のある手法です★
木版だけでなく銅版やその他にも応用が利くようです◎

○版作り○
まず版木にニスなどを塗ります
ニスが乾いたら彫刻刀などで描画

油性インクをつめます。

余分なインクを寒冷紗(硬くて荒いガーゼのようなもの)で拭取る

版木と同じサイズの石膏を作りたい場合は塩ビ板の上に版木がすっぽり収まる縁を作り
その中にインクののった版をセットします。
版の一部のイメージのみ写し取りたい場合不定形なものを作りたい場合版木の上に直接流すのもOK!
使い方は応用できます。

○石膏の準備○

ココでの石膏は通常立体作品などを制作するものとは違い歯科用の超硬石膏を使用します。
容器に適量の水、石膏を入れ、上下左右に撹拌

版木の上に流し込み、確実に硬化したら剥がします。

硬化を確認し、塩ビ板を曲げると版木と石膏がはずれ
次に、慎重に!版から石膏を剥がしとります。ドキドキ

キレイに刷れてます*゜


この後アクリル絵具や水彩絵具で加筆をしたり、インクが載った面を彫って、石膏の白地を出したりもできます!
なんだか色々できそうでおもしろそう♪
☆版画コースでは池垣教授が銅版石膏刷りでの作品を多数発表されてます☆