2009年12月9日水曜日

点の集合は面

2回生/銅版画基礎で行う
アクアチントをご紹介します☝
アクアチント⚐
先表現のエッチングに対して、点の集合によって、繊細な色の濃淡を面的に表現できる 技法。
銅板に面表現したい部分以外をグラウンド(腐食防止剤)を塗り、
松やにを細かくパウダー状にしたもの(これも腐食防止剤)をアクアチントボックスに入れる。

このボックス:
箱の中に松やにの粉を入れ、空圧で粉を舞い上げます
そこに銅板を入れ、落ちてきた粉を版で受け止め均等に振り掛ける

ことができるのです☆

❖機械がなくても松やにの粉を布の袋などに入れて、銅版に振りかけてもOK!

何分このBOXの中に入れて置き、
次は粉を版の一部とするための作業をします。

版の下から熱で松やにを溶かし定着させる。
白い部分が✧松やにパウダー✧が版にただ乗っている状態✦
茶色っぽく見えてる部分は松やにパウダーが溶けた証拠✦


溶けた松やにパウダーが乾燥したら腐蝕する。(腐蝕液の中に銅板を投入)

松やにの粉で作った面には、点と点の間に隙間ができ、そこから剥き出しの銅版が腐蝕され、
サンドペーパーのような面が腐蝕
されます。
濃淡は腐蝕の時間で加減します★

⬆こんな感じ⬆

この作品は一版だけではできてはいません。異なる版を重ねてできてます。
授業では4版4色(黄色、赤、青、黒)の多色刷りに取り組みました✧
また、版はエッチングとアクアチントなどを組み合わせてつくってます。

銅版の多色刷りの場合

4版を一気にインクをのせておき、
順番に(だいたい色の薄い順)
そして一気にに刷り重ねて、
上のような作品になるのです✪✪✪

だから、こんな風に2.3人分の作品だけでも
ドバッとインク待ち・刷り待ちの版が並んじゃいます。

◭まず黄色を刷ったら紙をのけずに
黄色の版と同じ場所に赤の版をおいて、(イメージがズレないよーに)
黄色が刷れた紙をかぶせて、

プレス機を回し、
次は赤から青に変えて、・・・
という感じに同じ行程を4回行うのです✯

「はぁ〜。やっとできたぁ」
完成して嬉しい半分お疲れモードなのでした。。。
10/26-ラインエッチイング>、<11/11-ソフトグラウンド>もどうぞ!