2009年9月15日火曜日

道具も版も

1回生の後期最初の授業は“コラグラフ
コラグラフ:「コラージュ」する版画というような意味で、版となる素材に色んな物(紙、布、糸、針金etc.)を張り付けたりして凹凸をつくりそれを刷るというもの。
ボンドやニス、ジェッソ(地塗り剤)などを筆で塗った部分もイメージになり、
ニードル等でキズをつけてイメージを作る事もできます。
版面の凹凸両方にインクをつけて刷ることができます☆
(ただ、あまり厚みがあるもの刷りにくい&プレス機に通す場合は機械を傷めてしまうのでほどほどが良いです)

作った版にインクをつけて刷る。次は構成を変え、色も変えて刷る。
というような流れで制作を進めるので一つしかできない版画となります。

また京都精華大学版画コースでは環境を考えて
主に使用する版をオフセット印刷の使用済みアルミプレートを使ってます。
<リサイクル版画とも呼んでます>

▲初日のレクチャー風景

さらに授業ではニードル(針)を自分用にオリジナルニードルを作ります。
木材を切り、針をくっ付けて(糸を巻き付ける)個々が使いやすいものとなります♪

それからコラグラフだけでなく、ドライポイント(銅版画:イメージを版にニードル等で直接引っかくようにして作る技法)も行うため、
手前、奥の学生はそれ用の銅板を下準備してます。
(四辺を金ヤスリや専用の道具で磨く
このあと版面も少し磨きます

▲版を作る時、アルミプレートなのでハサミやカッターで自由な形に切ることができます。

担当熊谷 誠先生(非常勤)
今年もよろしくお願いします!