2009年11月30日月曜日

♢♦最終日♦♢

あっという間に11月最後ですね。
そして、1回生木版基礎、2回生シルクスクリーン,銅版の授業も最終日です▲▼
イコール ✸大合評会✸ です!
その模様は後日お伝えさせて頂きます。

今日は1回生・木版基礎の第2課題、多色摺りの様子をご紹介します。

多色摺り、要するにカラー木版画
↑<ぼかし摺り>のレクチャー。
ぼかし摺りは、大きく別けて片ぼかし、つけ合わせぼかしがあって、
片ぼかし:ぼかしたい1色と水でグラデーションさせます。
つけ合わせぼかし:ぼかしたい色を2色でグラデーションさせます。片ぼかし以上に気を遣います。
どちらも版木の上でグラデーションには丸刷毛や手刷毛(木版の摺で使う刷毛)を巧みに使い行います。
ぼかしは単色で摺るよりずっと難しいのです。

❖他にも一文字ぼかし、大ぼかし、当て無しぼかし、中段ぼかし、ムラぼかし、などなど
言い方を変えたり、ちょっとした違いがあるようで種類が豊富♕

ぼかし摺の後、最後に主版(イメージの大きな構成を左右する輪郭のような版の事)を摺り上げた直後。

川端先生の版木。
多色の場合、一版で、色分けして摺る事もできますが、(一版多色)
このように、色毎に版を別けて作り、刷り重ねていく場合もよくあります。(多版多色)
中でも色毎に版を別けて製版する事を<分解法>と言います。
主版を基準に色分けして製版する(絵全体に輪郭線がある感じ)場合を<主版法>と言います。浮世絵はコチラになります。

先生の作品も沢山見せてもらいました。



ドライラック(乾燥棚)にいっぱい❂❂❂
この時はまだ色や彫り具合などのテストでもあったと思います。
もしくは完成すると、何枚か同じように摺る(エディション制作)学生もいると思います。
提出作品はまた今度。お楽しみに〜❦

大阪と東京の展覧会

山口義順|Yoshikazu YAMAGUCHI

2009年12月5日(土)ー26日(土)

OPEN: 火ー土 12:00-19:00
CLOSE: 日,月,祝

Gallery Yamaguchi Kunst-Bau
ギャラリーヤマグチ クンストバウ
大阪市港区海岸通1-5-25商船三井築港ビル地階
T. +81-(0)6-6577-0998

URL:http://www.g-yamaguchi.com/index/index.html

♠山口先生はシルクスクリーン制作をする学生のサポートなどをして下さってる非常勤の先生です。



第34回 全国大学版画展

会期:12月5日(土曜日)~12月20日(日曜日)※月曜休館

開館時間:平日 午前10時~午後5時
(入館は午後4時30分まで)
土曜日・日曜日・祝日 午前10時~午後5時30分
(入館は午後5時まで)
観覧料 無料

場所:町田市立国際版画美術館
町田市原町田4-28-1
電話 042-726-2771


全国の美術系大学の学生作品がずらっと並びます。
若い版画家の卵達(?)の作品がたっくさん観れます!
版画コースからは大学院生8名と4回生3名が出品します!
✪よろしくお願いします✪

URL:http://www.city.machida.tokyo.jp/event/shisetsubetsu/hanga/kikakuten/kikakuten03/index.html

2009年11月27日金曜日

いろいろ届きます。


今日、沢山届いたコレ⇧
なにかといいますと、
AO入試で合格した生徒さん達からの課題作品です。

版画コースでは8/18〜21の4日間AO入試を実施
受験生達はその内の2日間来て、それぞれ別の版画技法で一日毎に作品制作をしました。
(※この期間のブログも合わせてどうぞ。)

合格者の皆さんには大学入学までにスクーリングといって、大学に来て授業を受けてもらったり、
課題制作
をしてもらいます。


10月に一度スクーリングを行い、
コースの施設で、版画技法を体験したり、作品をみせてもらったりしました。

この中にはその後、取り組んでもらった作品が入ってます。
どんな作品がでてくるのでしょう?
楽しみです♪



⬇コチラの男性お二人。

本学の警備さん
(広いキャンパスですから警備さんはお二人以外にも沢山いらっしゃいます)
今から見回りですか?
学生、教職員、施設のセキュリティーの確保やコースに届けられる荷物の受け取りなどもして下さいます。
先程紹介した課題作品も預かって頂いてました。

いつもお世話になっております。
これからもよろしくお願いします!!

✧Special guest✧

本日は黒崎 彰名誉教授(左)張 遠帆先生(中国美術学院教授)(中央)と張先生の娘さん(右)が版画コース(+キャンパス)見学にいらっしゃいました!

@木版工房

中国の版画家の展覧会の話なども聞かせて頂きました。
やはり、日本とはがゼンゼン違うことに改めてビックリしました✶✶✶


機会がありましたらまたお越し下さい。
お待ちしております。

 ✶ご存知の方も多いと思いますが 
黒崎先生木版画や紙造形による作品を多数制作発表されてこられ、2年前に本学版画コースを退職されました。
 常に精力的な活動をされておられます。 
張先生も数多くの木版画作品を制作発表されてこられてます。

2009年11月26日木曜日

平版の一種

2回生が取り組んだウォータレスリトグラフの作品を紹介します。

まだ授業中だった頃、工房にお邪魔したら、
「4色分解で刷れました〜◎」
と見せてくれた時の1ショット。

↓ココからの写真は合評会も終わり、
1週間の展示期間中のもの。

上回生が
「自分達の頃ともゼンゼン違う、おもしろいですね〜」
と、まじまじと観てました。


ドローイングからの展開、モノクロ作品と、
写真イメージをPCに取り込み、赤、青、黄、黒に色分解したものを順番に刷り重ねた作った作品(写真製版)
カラードローイングから、色毎に版を分け、作った作品など、
カラーの作品に関しては作り方やサイズも人それぞれに異なりますが、一人3点の展示をしました。




ウォータレスリトグラフの授業の様子は<10/12,9/14>のブログでどうぞ♘♘♘



余談。
↓ここはどこでしょう?

A.❁深泥池
深泥池(みどろがいけ、みぞろがいけ):京都市北区にある池で深泥池生物群集として国の天然記念物に指定されてます。

パッと見たところ、普通のため池
ですが、植物や生物の移ろいが四季を通して楽しめ独自の生物群集を持つ特別な池です。
最近、山の紅葉が池に写り込み、とっても美しい水面だったので紹介させてもらいました。
もし機会があれば観に行ってみて下さい。

Congratulations!

在学生の受賞のニュースが飛び込んできました!


第2回 NBCメッシュテック シルクスクリーン国際版画ビエンナーレ展

準大賞  柴田 美春  「深海」


柴田さんは版画コース大学院2回生です。
これまでにも幾つかの公募展に出品、入選してきました。
今回、国外17ヶ国63点、国内28都道府県183点、総数246点の中からの準大賞受賞、
✬♛✬ おめでとう ✬♛✬




この公募展は入賞・入選作品展が開催されます✭

柴田さんのは右端のピンクのお尻がモチーフの作品です。

会期:2009年11月30日(月)~ 12月5日(土)
11:00〜19:00(初日は18:00まで、最終日は17:00まで)
会場:美術家連盟画廊
東京都中央区銀座3-10-19美術家会館6階
TEL:03(3542)2581

お近くの方がいらっしゃれば是非お願いします。

2009年11月25日水曜日

久しぶりの登場

大学院生達の制作をお届けします。

なんていい顔☺
妙に楽しそうなリトグラフの刷りの1シーンが撮れました◎

ポリマー版画
これから刷るのかと思いきや刷った後で、掃除する前でした。

ウォータレスリトグラフ(平版)を作っています。
一版で手彩色を加えたり、何版か重ねて作り上げたりしてます。
↑ココは彼女の制作ブースです。

彼は最近、お金をシリコーンに刷る作品に取り組んでます。
インクをお金につめて刷るので刷った後、キレイに洗浄してます。
☝左の箱の中にお金を入れてシリコーンが乾くのを待ってる状態。

パネルにスプレーインク、手描き、
細胞のようなイメージが画面に広がってます◉

△シルクスクリーンを加える場合もあります。

2009年11月24日火曜日

中間地点

昨日予告してました、3回生の中間展示合評会での作品をご紹介します。

手描きドローイングをPCにスキャニング(読み込む)してインクジェットプリントで出力

△合評会の様子△
司会者が進行しながら一人づつプレゼンテーションしていきます。

コラグラフ

木版画:水性凸版と油性凹版を混合

出力+ペインティングをパネル状にしたもの

木版画::油性凸凹版など

ウォータレスドライポイント:水無し平版を使ったドライポイント

ポリマー版画

フィルム写真のカラー現像

2009年11月23日月曜日

リサイクル

□■勤労感謝の日■□
皆さん、如何お過ごしでしょうか?
今日は3回生の後期中間合評会が行われてました。
作品紹介をしようかと思いましたが・・・明日にします。

以前、牧野ゼミでレクチャーがあった<はこびの作り方>をご紹介します。
はこびとは?
木版画でといた絵の具を絵皿から本版木の上に持っていく為の竹製の筆。
絵筆でも代用できますが、コレの方がより絵の具をたっぷり含ませることができる。

竹皮を使います。
今回は新しい竹皮でなく破れた本バレンから作る事にします。
エコです!

木工用ボンドを竹皮につけて

木の棒に巻きつけていき、

凧糸でしっかりくくりつけます

毛先を針やカッターでとかし、筆状にする。
細かい程絵の具を含みやすいそうです。

簡単なので、ぜひチャレンジみて下さい!
※作り方は場合によっても変わりますし、個人差もあります。

埼玉と名古屋の展覧会


オブジェの方へ ー変貌する「本」の世界

2009.11.14(土)ー2010.1.24(日)
10:00〜17:00(土、日は〜20:00)
休館日:月曜(但し11/23、1/11は開館)、11/24、12/27〜1/4、1/12
観覧料:一般500円/大高生300円/中小生150円

うらわ美術館
〒330-0062 さいたま市浦和区仲町2-5-1浦和センチュリーシティ3F
tel:048-827-3215
http://www.uam.urawa.saitama.jp

」をテーマにした展覧会です。
コチラには版画コースでブックアートの授業を受け持って下さっている藤井敬子先生が出品されています★
●開催中●





白昼夢

2009.12.1(火)ー12.6(日)
10:00〜18:00(金曜日20:00、最終日16:00まで)

愛知県美術館ギャラリーH.I室
〒461-8525 名古屋市東区東桜1-13-2
問い合わせ 0561-62-1180(愛知県立芸術大学 大崎のぶゆき)

コチラの展覧会には非常勤講師の衣川泰典先生、卒業生トークでもお話下さった阿部大介さん、以前版画コースで教えて下さっていた大崎のぶゆき先生が出品されています!

2009年11月20日金曜日

どう?上手くいってる?

4回生の制作の様子をご紹介します。

スタジオに設置された大型インクジェットプリンターPC上で描いた作品をプリント★
データが大きいので出力に時間がかかります。

液晶で見てたものが実際に手に取れるとようになるとちょっと嬉しい。
迫力ありますね〜

大きな水性木版画を作ってます。
つなぎの作品なので、ツナギ目に気を付けないといけませんね。
さわやかな色ですね〜
しかもステキな笑顔♡

コチラも木版です。
大きい作品となると全体にインクをのせていても端が乾きやすくなるので摺る直前は特に★要注意★

主版。
輪郭線のような版でイメージの全体を左右する。


リトグラフ工房にて。
細かな技法について先生からレクチャーを受けてます。

ポリマー版画を制作中。
細いラインで女の子のイラストを描いてます。

先輩達のキノプリント(4回生有志による版画集)を見てます。
今年はどんな感じになるかな?

ライトボックスでトレース(描き写し)作業

100%タマネギ紙。
玉葱が別のカタチに変化しました。