今日は
木版画の技法を2つご紹介します。
⓵<
彫り進み法>
木版画制作の場合、版の作り方には大きく別けて2つあります。
一つは
色毎に版を分ける分解法。
版木が何枚か必要となります。
もう一つは一つの
イメージを刷ったら、更に彫りを加えて刷るという工程を繰り返して作る彫り進み法。
この方法だと
一度彫ってしまうと元には戻れないのですが、版木が一つなのに何枚も重ね合わあせたように見えます。エディション(同じものが沢山ある状態)が欲しい場合は、
最初のイメージを彫ったら、欲しい分だけ刷っておきます。
イメージを作って一度刷ったら、また彫る。先程
刷った紙に刷り重ねます。
色は自由に使えます。
そしてまた彫る。
で、2回摺り合せた紙にまた摺り重ねる。

完成まで、これを繰り返す訳です。

彫り進みは版木を見ると
一番最後に彫った状態が残ってるので
⬆のように前のイメージが無くなった???となりますよね。
でも
紙の上では確実に一回一回作ってきたイメージが重なり合ってます✧✦✧ちょっと不思議に思うかもしれませんね。
それから、彫り進みだとずっとその方法でないといけないという事ではありません。
分解法と彫り進みを✧融合✧してももちろん良いのです✯⓶<
パズル法>
版木を
刷りたいイメージのカタチにのこぎりなどで切り取り、
切り取った版毎に色をのせて、
それらを合わせて刷るというもの。
これはひとつずつインクをのせてから一気に刷ります。
なので、水性では乾燥してしまうので、
基本は油性です。

今回のデモでは
ラワンベニア板と言って、
木目がくっきり出てくる合板を使いました。
シナベニア板(合板)にすると、
木目が出ない刷り上がりになります。

⬆版木に
一部セロハンテープを貼って、インクをのせてから、一度余分なインクをふきとり刷るという凹版刷りにしました✯セロテープのように
厚みの薄いものでも凹版刷りだとこんなにしっかりしたイメージになるんですね
✦スゴい✦✦デモでは一枚の版木を全部カタチに切って、それらを合わせてますが、
全体のイメージの一部にだけパズル版を入れて✧融合✧してもOKです!そんな感じに
色んな技法を組み合わせてイメージ作りをすると、
「えっ、これどんな風に作ってるの?」
と、
一つの技法ではなかなか出せない、イメージの絡み合いがおもしろい作品になりますね♚