大学院1回生はグループ展前でみんなせっせと作品制作に励んでます。
2F工房でリトグラフをしてる院生を見つけたので今日は彼↓のしてる制作行程の一部(製版作業)をご紹介します。リトグラフにおいてはかなり重要な行程です!
アルミ板に描かれたイメージは油性分or脂肪分でできた材料で描画されてます。
版は描かれた箇所のみ化学反応を起こします。
描画後、アラビアゴム(アカシヤの木から採れる樹脂)と酸を反応させ
インクの付く部分とインクをはじく部分を作る作業に入ります。
製版前に描いたイメージの上にアラビアゴムを薄く引きのばし、
完全に乾いている事を確認してからスタート。
描画部分をテレピン油などの溶剤で拭き取ります。この時、
その部分にチンクタール(油性分が強く、イメージ部分に強力な油性の膜を作ってくれる)を
薄く塗ります。
チンクタールが乾いたら水で描画部分以外についたチンクタールを下ひいてあったアラビアゴムとともに洗い落とします。
黒いローラが製版ローラー。製版インクをイメージ上に盛っていきます。
この時、常に版面が塗れていないと製版インクが版についてしましますので、隣に塗れたスポンジ(黄色い物)が必須。
速く動かしたりゆっくり動かしたり、結構な運動量です!
すべてに製版インクがのせれたら乾燥させ、ラズン(松ヤニ粉末)タルク、をふりかけ
アラビアゴムを薄く引きのばします。
このあと時間を置き、刷り作業に入ります。
彼女は何をしてるでしょう?
答えは明日。
今日はちょっと専門的になってしまいましたね。
昨日の答え
バレンの滑りが良いように顔の油分をつけています。
潤滑油もありますが多く人が髪の毛や顔の油分を少しつけて摺られます。